彼女の服を批判することは時として大事なこと?
出会い系サイトで出会った女、春菜。今では「彼女」として交際が続いている。そもそもキャバクラ嬢だったため、格好は基本的に「小悪魔系」だ。しかし、キャバクラもやめて、普通にバイトをする日々。もうそういう格好はやめてもいいんじゃない? と俺は思うのだ。俺だってバカじゃない。「おまえ、ちょっとは年考えてさ、もっと落ち着いた服装に変えろよ」なんてことは言ったりはしない。さりげなく「洗脳」しようとしているのだ。例えば、買い物デートに行ったとき。「あー、こういう格好も似合うんじゃない?」と勧めたりするのだ。すると、彼女も一応考えてはくれる。「え、こんなの着たことないよ。そうだなぁ」「まぁ、コンビニくらいだったらいいんじゃね?」「うーん」。ちょっと近所のコンビニに行くにしても「完全武装」な彼女。きっと、俺のことは「キャバ嬢に食わせてもらってるヒモ男」と思われてるんだろうな。どう間違えても「キャバ嬢に同伴してもらっている常連客」には見えないわな。友人にも言われたな。「そういえば、この前、おまえの彼女見かけたぞ。まだ、キャバクラなんかで働かせているのか?」。まぁ、出勤途中と言われても納得の格好だからな。「あれが私服なんだよ」「え!?」友人も驚くわけ。ギャルならギャルでいい。もう少し「ライト」な格好をしてくれたらいいんだけどなって思うのだ。髪だって「盛らなくても」いいと思うのだ。いろいろな友人知人にアドバイスをもらった。その中でいちばん多いのが「子供を作れ!」だった。なるほど、女から母親になれば服装も変わるだろう。しかし、順序が違うような気もするのだった。そして、とうとう大喧嘩してしまった。「いつまでそんな格好してるんだよ!」「永遠だよ!」俺は今まで溜まってたものが全部吐き出されていった。しかし、彼女も頑固だった。この格好が彼女のすべてだったのだろう。しかし、そんな彼女の服装があっさり変わる日がきたのだった。「サーフィンやるんだ」。ウエットスーツを着込む彼女。俺はサーフィンの神様に感謝したのだった。
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